5月の Urushi Café は、漆の加飾技法のうち、漆絵、蒔絵について。
漆絵は漆のみで絵付けする、一番基本的な加飾技法ですが、
刷毛でなく筆を使うので、塗りとは道具や準備、扱い方が違い、
分業では加飾のほうの担当になってきます。
近年では様々な色漆ができ、いろんな色での表現ができるようになりました。
蒔絵は漆で描いた上に、乾かないうちに金や銀などの粉を蒔きつけて定着させ、
図柄を表す加飾技法。
日本で独自に発達した技法で、粉の種類も多く、
消粉蒔絵から平蒔絵、高蒔絵、研出蒔絵、肉合研出、平目、梨子地など、
様々な技法があります。
漆絵と蒔絵の種類と、それぞれの作例について、
また技法の違いについて、多く作られる器種についてなど。
日本の漆工芸の代表的な加飾技法である蒔絵について、
少し詳しくお話ししました。