有田・海南のフリーペーパー アリカイナ 2014年7月号で、 Urushi Café の案内を掲載して下さっています。
紀美野町・海南市・有田市・湯浅町・広川町・有田川町のスーパーやお店で配布中です。
記事はこちらからも見られます。
漆作家 橋爪玲子の作品一覧
6月の Urushi Café は、漆器・漆工芸品とその他の塗り物について。
一般に「漆器」と総称されているものの、大部分は合成漆器、化学塗料の塗物です。
漆器の産地の海南でさえ、「漆器には安いものと高いものがある」くらいに思われているようです。
いわゆる「漆器」にはどんな種類があり、どこがどう違うのか。
どう確認すればいいのか。
呼称や表示はどうなっているのか。
そんなお話です。
集まって下さった皆さんは、漆のものがお好きで興味を持って下さっている方々。
それぞれお持ちの漆器や、あちこちの土地で見かけたもの、使いごこちなどについてお話し下さいました。
皆さん大事に思って使って下さっているのだなあと嬉しくなります。
この日はその後、フリーペーパーArikainaの取材がありました。
7月10日発行の号で、カフェの紹介を掲載して下さっています。
見かけたらどうぞご覧下さい。
5月の Urushi Café は、漆の性質と種類について。
漆の基本的な性質と、植物として、工芸材料としての漆の種類についてです。
漆は、漆の樹液から作られています。
とろりとした液体ですが、高温多湿の環境で乾く=硬化するという、
ちょっと不思議な性質を持っています。
耐熱・耐酸性などがあり、塗料として優れた性質を持ちますが、
接着力も強く、接着剤として使われてもいました。
そんな漆の性質を生かして、様々な技法が発達し、
漆器や漆工芸品が作られてきました。
アジア各地で自生する漆の木ですが、すべて同じものなのか。
漆工芸に使われる漆としては、どんな種類が作られていて、
どう違い、どう使い分けるのか。
少しだけ実物もお見せしました。
この日のカフェは、差し入れの「小梅日記」をお供に。
食べ納めになってしまったのでしょうか、寂しいですね。
4月の Urushi Café は、漆器の扱い方について。
まずは日常使いの漆器の使い方、お手入れや保管などについてです。
普段の生活で漆器が使われることが少なくなり、
扱い方が分からないという方も多いようです。
器好きで、陶磁器には詳しくても、
漆器に関しては、扱いが難しく、敷居の高いものと思われていることも。
実際、器のお店やギャラリーなどでも、
漆器は扱われていなかったりすることも多いのです。
素地の材質・作られ方・加飾の有無や技法によって、それぞれ違いはありますが、
日常使い用のシンプルな漆器でしたら、扱いはそれほど難しいものではありません。
必ず気をつけてほしいこと。
できれば避けた方がいいこと。
そんな基本的なところだけいくつか分かっていれば、
あとは、しまい込まないで使っているほうが、
乾燥もカビも来にくいし、使いこむうちにかえってきれいになっていったりします。
天然の漆素材は、案外丈夫です。
けれども例えば鉄やプラスチックのように、どう扱ってもいいというような頑丈さではありません。
材料も貴重ですし、たくさんの人の手間ひまがかかっています。
大事なものと思って、大切に扱って下さるのはとても嬉しいことです。
怖がりすぎず、それぞれの生活の中に、生かして使っていただければと思います。
今回 Urushi Café に参加して下さった皆さんは、工芸品がお好きで詳しそうな方々。
内容が初歩的すぎるのでは?と少し心配だったのですが、
それでもあまり使ってらっしゃらないということだったり。
聞いても忘れていることも多いし、今さら聞けないということもありますよ、
とMS CAFEさんがおっしゃって下さって、なるほどと思ったり。
作者としては逆に、ここまで説明しては失礼では?
ということもありますから、いい機会なのかもしれません。
ご質問もたくさんいただきました。
テーマに関わらず、その時々で、疑問に思われることにできるだけお答えしていきたいと思っています。
終了しました。
Urushi Café
日時:第4金曜日or土曜日(変更になる場合があります。ご確認下さい)
10:00-11:00
場所・問い合わせ先:GALLERY&CAFE エムズギャラリー12番丁
〒640-8158 和歌山市十二番丁10
tel:073-431-8255
mail:info@msg12bancho.com
参加費:¥800 コーヒーor紅茶付き
定員:10名程度 事前にご連絡下さい
毎回テーマを変えて、漆についてのお話をします。
素朴な疑問・質問大歓迎。お気軽にどうぞ。
予約先着4名様まで、漆の器で召し上がっていただけます。
ご希望の方は予約の際にお申し出下さい。
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「紀州の手しごと展」で、hitofushi店主さんとお話ししていたら、
「一般のお客さんは、自分たちの思っている以上に、自然素材のものの扱い方を知らないですよ」
とお聞きしました。
「漆のものを手に取ったり間近で見るのは、今回が初めての方もいらっしゃいます」
とも。
木のまな板や竹ざる、そういったものでさえそうなら、
漆のものはもっと生活から遠いのかもしれない。
作っていると、産地にいると、当たり前のように思っていることも、
多くの人には分からないのかもしれない。
作り手も、使い手が何を知らないのかが分からない。
そんな時、ちょっと気軽に話を聞いたり尋ねたりできる場があれば、
もう少し身近に、生活の中で漆のものを使ってみやすくなるかもしれない。
講座や講習会といった形ではなく、
お茶でもしながら、疑問に思っていることや分からないことを聞くことができれば、
少しとりつきやすくなるかもしれない。
そんなことで Urushi Café を始めてみることにしました。
とはいえ、ただ質問するというのも難しいかもしれないし、
毎回何かしらのテーマで、漆に関するお話をするということになりました。
なるべく基本的なことについてお話ししていこうと思いますが、
分からない点や知りたいことを、どんどん聞いていただけたらと思っています。
hitofushiの店主自ら取材し、その土地に伝わる手仕事を紹介する「手しごと展」。
2014年の最初は和歌山の手しごとが集まります。
蒔絵のブローチとリングを出品します。
22日(土)、最終日28日(金)午後にしばらく会場におります。
どうぞお寄り下さい。
• 漆・蒔絵 (橋爪玲子)
• 瓦猿
• 紀州ニット
• 紀州雛
• シュロたわし・ほうき
• 本藍染め
• 手紡ぎ手織り (菅野あゆみ)
• 伊藤農園 他
紀州の手しごと展
2014年2月17日(月)~28日(金)
11:00 am – 7:30 pm
※日曜は定休。最終日は18:00まで
大阪市西区京町堀1丁目12-28 壽会館ビル1階 (地図 )
地下鉄四ツ橋線
「肥後橋駅」7番出口より5分
Tel 06-6225-7675
– hitofushiさんのブログより –
work spaceより/『紀州の手しごと展』のお知らせ (2014.01.18)
予告/紀州の手しごと展 (2014.01.27)
紀州の手しごと展の予告 (2014.2.7)
紀州の手しごと展の予告2 (2014.2.13)
紀州の手しごと展の予告3 (2014.2.14)
紀州の手しごと展始まりました。 (2014.2.18)
紀州の手しごと展4日目です (2014.2.20)
漆工芸作家/橋爪玲子さん (2014.2.22)